第1回ミーティング+最終回ミーティング

今日は, 2015年度の特別研究(卒業研究)メンバーの第1回ミーティング. その後, 2014年度の特別研究(卒業研究)メンバーのミーティング最終回(=打ち上げとも言う). スペイン料理屋さんでごちそうしてもらいました. ありがとう〜 横浜に行く2名の方, OBOG会関東支部組織してね〜

2015年4月システムリプレース後の実習室教卓の操作パネル

いま検証中ですが, こういうハードウェアはもう変わらないでしょう. 外部 HDMI が追加されたのは当然として, Miracast! これは将来の拡張用かもしれません.

この操作パネルとは独立ですが, 授業支援システムは CHIeru の

です.

MoodleMoot Japan 2015 at 京都産業大学で「Moodle Web Service を用いたバルク評定インポート」を発表

京都産業大学での MoodleMoot Japan 2015 (http://d.hatena.ne.jp/hig3r/20140520/1400581848 で書きました)でMoodle Web Service を用いたバルク評定インポートと題して発表してきました. 2年前のこのライトニングトーク

の続きorハッピーエンドみたいなものです. 2.8になってMoodle Web Serviceで評定を更新する関数がサポートされたのでそれを使いました.

この機会に, Moodle のこの側面にご関心をお持ちのサイト管理者/開発者の方々とピンポイントで会話できてとてもよかったです.

中身は発表時点で freeze, でなく修正していますが, 今回の発表スライド.

情報メディアセンター Moodle のコースバックアップ・リストア

龍谷大学情報メディアセンターの LMS Moodle https://moodle.media.ryukoku.ac.jp では, 年度末のコースの更新は, 教員のかわりにセンター事務部がやってくださるということで, 教員にはバックアップケイパビリティーが与えられていない. コース管理ブロックに「バックアップ」というアイテムがあるが, バックアップファイルを作ることはできてもダウンロードすることができない. 「リストア」というアイテムはない.

しかし, 作ったコースを他大学や自前のMoodleとの間でコピーしようというときには, やはりバックアップ・リストアしたくなる. そういうときは, センター事務部にお願いすれば, コースごとに, バックアップケイパビリティを付与していただける.

卒業/修了時のデータバックアップ

  • 大学院進学などでひきつづき在学する方も, アカウントとしては, 廃止-新規であり, バックアップ-リストアが必要なのでご注意.
  • 今年に限っては, システムリプレイスのため2015-03-02--2015-03-22にセルフラーニング室が閉鎖されており, 特に, 卒業式の日には作業できないのでご注意. 理工学部の1-612実習室もこの期間閉鎖されています.

Google Takeout

GmailGoogle Apps のデータは, Google Takeout でいちどに保存できるはずです.
http://d.hatena.ne.jp/hig3r/20131206/1386337548

Gmail

Gmail は POP や IMAP で別のメールアカウントに移した方が便利な場合もあるでしょう.
http://d.hatena.ne.jp/hig3r/20140216/1392503504

年度内に転送設定を行うと, 1か月くらい(?)は転送してくれるようです.

Qドライブ, Linux home

自分でUSBフラッシュメモリなどに退避する必要があります. Linux homeにおいてるプログラムとかきっと将来役立ちますよ.

Moodle or RaMMoodle

情報メディアセンターの Moodle は, 提出したレポートなどは各年度内に自分でダウンロードして保存する必要がありましたが, 卒業時も同様です. RaMMoodle も卒業後はアクセスできなくなりますので, 保存する必要があります.

Mahara or RaMMahara

卒業後はアクセスできなくなりますので, Leap2A および HTML として保存しておいてください. Leap2Aで保存しておけば, 別のMaharaやePortfolioにリストアできます.

manaba course を既存のサービスと比較する

龍谷大学では, manaba course https://manaba.ryukoku.ac.jp が, 2015年4月に, 情報メディアセンターにより正式運用開始になる.
http://d.hatena.ne.jp/hig3r/20141216/1418681731

Moodle と LMSとしての manaba course

manaba course は第一義的にはLMS=Learning Management System である.

機能

Moodle ("eラーニングシステム" https://moodle.media.ryukoku.ac.jp)でいうと

  • 活動
    • フォーラム(教員による投稿のみ)
    • 課題
    • 小テスト
    • フィードバック
  • リソース
    • ページ

をカバーしている.

表現

manabaは各々の設定がよりシンプルで, 設定や機能の命名も, 日本語圏の学校で活動する者にとって中身が想像しやすいものになっている(Moodleはオーストラリア発祥). ちょっと驚くが, デザインできるホームページというか, Moodleでいうコースページのコースフォーマットがなく, 個々のコンテンツがシンプル分類されて蓄積されていく.

共有

manaba course で優れている点は, 学生の提出する課題=レポートを授業内またはポートフォリオで共有するのが非常に楽であること. レポートのオプションの一つとして最初から「共有」が用意されている. Moodleではレポート課題を受講者間を見せ合うのは, 可能だが少し複雑で, 課題でロールやケーパビリティの変更を行う, フォーラムで代用する, ワークショップを使う, Maharaに送ってそこで共有する, などになるのと比べると, 共有するのが普通な感じ.

龍谷大学での運用

manaba courseは, 事務局が, 開講しているすべての科目に対応するコースが作り, 履修登録しているすべての学生を登録する運用がなされるそうなので, 教員にとっては, 使い始めるまでのコストが低くなる.

ePortfolio としての Mahara と manaba course

ここで考えるのは, manaba folio でなく manaba course のポートフォリオ機能である.

レポートの蓄積

manaba courseのポートフォリオに保存する, というオプションはレポート機能などと統合されており, 教員にとっても学生にとっても簡単にレポートを集積していくことができる(Moodle-Maharaでも, ポートフォリオプラグインを導入すれば「ポートフォリオに送る」できるが, manaba course では教員が設定すれば自動的に送られる). 提出したレポートは科目別に一覧表示でき, 科目内で教員や学生がコメントできる, Maharaでいえば, アーティファクトがフィードバックつきで集積される部分に相当する.

レポートの共有

しかし, ポートフォリオとは言っても, manaba course には, 提出物を学生が選別して種々のポートフォリオを公開する, ような機能はない. そのレポートを共有, コメントできるのは, レポート課題が出題された科目の学生, 教員に限られる.

自主学修

manaba course では, 科目で設定されたレポート課題と無関係なアーティファクトを集積することはできない. これは, manaba course で科目が柔軟に設置できるような運用が行われるなら, 実質的にカバーされるだろう.

しかし, manaba course のポートフォリオは, 学生の自主的な学修を支援するポートフォリオとしては機能が不足している点もあるように思える. 実際, Maharaにあって manaba course のポートフォリオにない機能を挙げると

  • 授業と独立なグループ
  • 授業以外のユーザ集団での共有
  • ページの編集
  • (科目横断的)日記

などとなる.

龍谷大学での運用

Mahara は現状では情報メディアセンターは運用されていない. 運用されている, 共有が可能な eポートフォリオ的なものとしては Google Drive があるが, manaba course のポートフォリオ機能は, 科目という単位を明確に意識している.

現在のMoodleの運用では, 原則として年度ごとにコースや学生の登録が消去される. したがって, 提出したレポートやコンテンツにはアクセスできなくなる. manaba course では年度ごとに消去せず蓄積する運用がされるようである.

携帯出席としての at.ryukoku.ac.jp と manaba course の出席カード attend.ryukoku.ac.jp

携帯出席確認システム http://at.ryukoku.ac.jp は, 2006年頃に学内開発され, 運用が続いているもの.

構造: 科目中心か出席カード中心か

atでは, 科目が主要なオブジェクトで, 科目ごとにURLがある. 科目に対していつでも行える出席登録を, 教員が事後に有効期間などを設定して整理する.

manaba course の出席カードでは, 「出席カード」=今日の出席活動, が主要なオブジェクトで, 「出席カード」を各回の授業前/中に教員が生成し, 出席カードに固有の「受付番号」で特定する. 「出席カード」は生成から7日後に自動的に無効化される, または, 手動で「現時点で」無効化する. 学生の送信時刻も記録されるので, さらに手動のデータ整理で, 狭い範囲に限定することもできるだろう.

教員の学期始め準備

at では学期はじめに教員が事務局に利用申請し, http://at.ryukoku.ac.jp 以下の科目別URLを得る. manaba course は全科目が登録済み, URLは全科目共通の https://attend.ryukoku.ac.jp

送信する情報

学籍番号, 選択肢, 自由記述が可能であることは両者で同じ. 選択肢は, クリッカー http://www.a.math.ryukoku.ac.jp/~hig/eproj/clicker の代用として使うことも考えられる.

manaba course では, 事前に教員が詳細な質問項目を持つアンケートを構築しておくことができる(MoodleでいうFeedback, Questionnaire活動のようなもの).

manaba course には座席表機能はない.

manaba courseでは科目を指定する受付番号がマジックワードを兼ねている.

認証

at には学生を(全学)認証する機能があるが, 現状では希望する科目でのみ有効化される. また, 履修登録のデータは持っていないので, 認証を行っても, 間違えた科目に出席登録することが起きうる.

manaba course の出席カードでは, 認証された, 履修登録した学生のみが送信できる. 回ごとの教員の設定で, 匿名出席にすることもできる(意見収集に有効.).

結果表示

atでは30秒ごとのreloadだが, manaba courseの出席カードでは Ajax でリアルタイムに更新される.

数理情報学科特別研究審査会(でWebアプリケーション)

樋口 id:hig3r が特別研究(=卒業研究)の指導教員をさせてもらっている4年生の, プレゼンテーションによる審査があります. 多くの人のテーマは何らかのWebアプリケーションです.

日時
2015-02-05木11:10-12:30 (8名x(発表7分+質疑3分))
場所
龍谷大学瀬田学舎3号館2階 3-206

審査なんで, だれでもいくらでも質問できるってわけでありませんが, どなたでもご来聴歓迎です. 特に数理情報学科の1-3年生.